【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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221: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/05/01(日) 17:03:53.56 ID:/h8laeKX0

だが、こんな無意味な太極拳にも一つだけ大きな利点があった。
それは、美琴も必ずこの太極拳には参加しなくてはならないという点だ。
この島で暮らす以上はその規則の中でしか生きられない。
全員参加のイベントには必ず美琴も顔を出す。公園の端で一人ぽつんとではあったものの、確かに参加しているのを私も目撃していた。
モノクマが姿を消すと、すぐに美琴の元へ向かった。


美琴「……ふぅ」

ルカ「み、美琴……」

美琴「……!」


だが、声をかけるとすぐに美琴は背を向けて、その場を立ち去ろうとする。
美琴の体力も削られているようだ、その足取りはいつかに比べるとずいぶんと拙い。
今なら、聞いてもらえるかもしれない。


ルカ「待てよ、お前も体力だいぶ削られてんだろ? 無理すんなって」

美琴「……」

ルカ「なあ、頼む……もう一度、話をさせてくれ。浅倉透のことは置いといてもいい、私の気持ちだけでも聞いてはもらえねーか……?」

美琴「……」


それでも美琴は振り返らなかった。私たちと言葉も交わさずに去っていく。
その背中を追う力は、今の私には残されていなかった。
無力感と疲労感がこみあげて、地面にぺたりとへたり込む。


冬優子「ルカ……あんた、大丈夫?」

ルカ「……おう、悪い」

冬優子「……モノクマのやつ、あんたたちの決別のタイミングを狙ったのかしらね」

ルカ「かもな……クソッ、つくづく嫌な野郎だぜ」

冬優子「ええ、ドブネズミ以下ってところかしら。腐り切ってるわ」


タイムリミットは、そう長くない。




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