【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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19: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/04/13(水) 21:45:32.14 ID:s0CqhW+t0
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【ルカのコテージ】


「ふぅ……」


シャワーを浴びて、大きな息をつきながらベッドに横たわった。
瞼は随分と重たい、すぐにでも意識は遠のくことだろう。

ただ、その前の少しばかりの思考の時間……私は裁判のことを考えていた。
それは、小宮果穂のおしおきでも、メカ女の蘇生の事でもない。
この事件全容について改めて振り返っての検証だ。
私が気にかけていたのはクロではなく、その裏に潜んでいたであろう【狸】のことだ。
七草にちかと田中摩美々の犯行は露骨なまでに【狸】によって荒らされた形跡があり、その正体は冬優子の秘密を知り得る女ということで芹沢あさひに断定した。

しかし小宮果穂の犯行についてはどうだろうか。
今回の事件で起きたすべての事態について、あいつ自身の行動で説明がついた。
要は【狸】による介入を感じることができなかったのだ。
もちろんこちらの見落としの可能性もあるが、今までの二件ではあえて【狸】は粗の多い工作を行いこちらに勘づかせているような節があった。
それすらも一切見当たらないというのは流石に不自然だ。

今回の事件では芹沢あさひは事件中ずっと別の島にいたという。
介入することを諦めたり、飽きてしまったりしたのだろうか?
そんな単純な結論なのだろうか。

それに……和泉愛依の亡骸を見た時のあいつの反応。
事件を荒らして、私たちの裁判中の推理を嘲笑っているという【狸】のクソッタレのイメージとはあまりにも乖離している。
小宮果穂との別れもそうだ、あいつは感情をむき出しにして、その別れを心の底から惜しんでいた。


「……あいつじゃ、ないのか……?」


私の中に沸いた一つの疑問が、だんだんと膨れ上がっていくのを感じた。




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