安価でSSを書かせて頂きます
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47:名無しNIPPER[saga]
2022/04/10(日) 11:39:31.84 ID:ZA+dgqe50
黒き影は大いなる魔神ユダの手先であった。彼は同族の誰より暗殺がうまく、怪力で、そして光の力にも耐えうる驚異的な耐性で尊敬を一手に買っていた。

この任はユダ様直々に下された詔令である。それゆえに、失敗は許されざる大過だ。だから、万全の準備を期してやってきたのに……!

(なんなんだこれは……!)

巌のような大古龍、世界観を誤った珪素生命体、レックウザを前にしている。そんなこと、全然聞いていなかったのに……

__そのプレッシャーに、歴戦の勇者であるはずの彼は。早々に節を屈し、恐懼に囚われずにはいられなかった。

「うおおおおおおこええ!!!!!! 蘭子がこええ

黒革の外套をはためかせ疾駆する暗殺者。見目こそ様になっているが彼は尻尾を巻いて逃げている途中なのである。そうして森を脱し、生還の確信に胸をなでおろすのもつかの間、彼はどこからともなく飛来した白刃に敗れた。

「な、なにやつ……」

まだ言い終わらぬ内に、その刃は彼の首を跳ね飛ばした。彼が蘭子にしようとしたように……

崇高なる宣告者「……俺に速度で勝てるとは思わないことだな……」

彼が利用したのは右目に内臓された熱感知サーマルアイ。そう、彼とて世界観を誤ったSF天使だったのである。




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