安価でSSを書かせて頂きます
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40:名無しNIPPER[saga]
2022/04/10(日) 08:47:34.65 ID:ZA+dgqe50
山の朝は良い。
大気は清澄に凛冽で、肺一杯に空気を吸い込むと肺がよろこんで「アリガトウ!」と感謝すら述べる……気がするだけだが。
その要因に、排気されなくなった自動車ガスを含めるのは傲慢だろうか。
尋ねてみた。

「あながち傲慢でもないだろう」

給湯室でカップラーメンを作っている宣告者は、にべもなくそう断じる。

「なんてったって、そりゃあ人間は凄まじい力を持っているからね。そんなすごいすごい人間様が一夜で激減するとなれば、こりゃあちょっとした影響はでるだろう。生態系が崩れるっていうのかな」

「しかし大気の質に大きな変化はないよ。少なくとも人間の感覚器で傍受できる限りでは何もないね。まあそう思うことは悪くない。そうして大気が綺麗になったのは、本当のことなんだからね」

らしかった。私の正しさは天使様が裁定してくれるようだ。
頼もしいものである。
私はテナントに出て、褥聖都より遥か、水平線から上がりゆく真っ赤な太陽とそれに染まりゆく東雲を賞美した。
夜の浅葱色と日の出の朱色が混然一体となって、どちらとも分からなくなる。時が経つにつれ両者の均衡が崩れて、数時間後には暗い夜の藍色は朝の蒼穹に飲み込まれて、東の果ての方にその残影が残るばかりになる。
……そういう風景の移り変わりは、人類の栄枯と超脱した、永遠にまつろわぬ地平で果てしなく続いてゆくのだろう。

崇光なる宣告者「オラ! これ食えよ!」

崇光なる宣告者がカップラーメン(カレー味)を手向ける……! 

蘭子「ウッお腹が空いた悔しい……! でも美味しい」

崇光なる宣告者「空腹は最高のスパイス」




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