1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/03(日) 22:30:21.26 ID:1uAMHkV5O
"なんでだろう。わかんない。
たくさん嫌だーっって思ったよ。
痛いのやだし、苦しいの嫌だったよ。誰かが手を差し伸べてくれる夢、何度も見たなぁ、んでも、なんでだろ。なんでだろうねぇ。
逃げようと、したこと、なかったなぁ"
ミミズクと夜の王 - 真昼姫(ミミズク)
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/03(日) 22:32:39.43 ID:1uAMHkV5O
「ふん。来なさい。踊ってあげる」
「…………」
久しぶりのレッスンに心が躍る。
将棋に個人戦はなく、基本的に孤独な棋士は日夜独り研究に勤しむ。そしてその成果を対局で披露する。有体に言って、浮ついていた。私だけが。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/03(日) 22:34:20.64 ID:1uAMHkV5O
「カァアアアアアアアアッ!!!!」
終盤の入口。竜王が吠える。顎から焔。
「くっ! まだっ……まだ何か……!」
4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/03(日) 22:39:45.11 ID:1uAMHkV5O
「ま、待っ」
「待ったは無しだ」
追い縋る私を振り返らずに八一は告げた。
その意味がわからなくて。納得出来なくて。なんとか引き留めようと気がついたら八一の腰回りに私はしがみついていた。
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