250:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:12:34.61 ID:XVB8s0iW0
また悪魔としての力は完全に封じていたとはいえ、
膨大な経験ゆえに「弱き人間世代の魔剣士」としても
彼は図抜けた能力を発揮した。
くわえて精神解析でも完璧な評価を受けていたため、
賢者・魔女にも「全幅の信頼に足る」と認められて
位もまたたく間に向上した。
それによってヴィグリッド中心部、
魔女と賢者の区画にも立ち入りが許可され、
賢者・魔女とも個人として交友するようにもなった。
そうして共に過ごすようになった魔女と賢者、
その生き様もまた、スパーダにとってこれ以上ないほどに美しいものだった。
人類の頂点であり圧倒的最強の集団なだけあって、
その思念の強さと描きだされる精神世界もまた圧倒的に濃密。
人類種の保存のため、一族の存続のため、
そして究極的には親や兄妹、伴侶、ひいては子の未来のため。
そんな彼らの並々ならぬ覚悟と信念にスパーダは唸らされ、
その忠誠と絆には心底から震わされた。
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