163:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:21:54.60 ID:XVB8s0iW0
そんな彼らへと、天界主神派はジュベレウス傘下に入ることを提案した。
すなわち今後はジュベレウスも信仰せよと。
賢者は、元から天界と親密だったこともあってこの提案を受け入れた。
エーシル=ロキ信仰は継続しつつも、
ジュベレウスも同格として祀ることにしたのである。
もともと賢者は天界から引き出した力も用いていたこと、
つまり間接的にジュベレウスの恩恵をすでに受けていた点も、
信仰受容に抵抗が少ない一因だった。
一方、魔女側は当然のごとくジュベレウス信仰を拒んだ。
そして天界による新人間界の管理も、
今はこれしか方法がないため現実的には認めつつも、
思想的には拒絶するということを改めて宣言した。
そこには絶対に受け入れられない一線があった。
これは理念上の問題だけではなく、
彼女たちの今後の生命に直接関わる問題だったからである。
賢者・魔女ら旧世代の「強き人間」は、セフィロトの樹とは接続されず、
またオーディン位相群という「台本」の外に在るため、
その活動自体は天界の直接干渉を受けることはなかった。
しかし人間の魂の源泉、「魂の苗床」だけは共有しており、
それが魔女たちにとって問題だった。
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