ドラ「のび太くんが」のび「ドラえもんが」「「消えた!!?」」
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◆86inwKqtElvs
[saga]
2022/02/10(木) 21:42:48.32 ID:7TpWqrtf0
「出木杉くん」
「ドラえもんか。久しぶりだね」
「会わせてくれて、ありがとね」
「礼を言われることじゃないよ。本当にね」
「僕は殴られたって、仕方がないんだ」
「キミたちは記憶を消すこと、出来るの?」
「……のび太君から聞いたんだね。本当を言うとね、僕はキミたちは、忘れる必要なんてないんじゃないかって思う」
「でも、そうするとね。他の滅びた時間の人たちが、僕達を許さないだろうなと思うんだ」
「そっか。そうだね。ここにいるのは、のび太くんや出木杉くんだけじゃなくて、何人もいるんだもんね」
「ボクを恨んでいる人も、いるのかな」
「……そもそも話をしてないから、ドラえもんのことを知らないよ」
「支流を元に戻す話も、仮説でしかない。ただ、それしか可能性がないから、僕達はそうするってだけで」
「のび太くんはずいぶん悩んだし、悲しんでた。だから僕はみんなには内緒にしとこうって言ったんだ」
「もっと大規模なタイムトラベルはたくさんあって、それを直して様子を見てからでもいいんじゃないかって」
「でも、リーダーだから、そんな我儘出来ないよって」
「……そっかあ」
「のび太くんは、大人になったんだね」
「そうだね。本当に、僕なんかより、ずっと立派になったと思う」
「でも、でもね。一番悲しんでるんだよ」
「僕には、アルトがいたからね」
「うん。わかってる」
「のび太くんは、ボクだけを取り戻したいんじゃ、ないだろうから」
「だから、出木杉くん」
「二人ののび太くんが気付かないうちに、記憶を消してくれないかな」
「いいの?」
「うん。ボクは……どうしようかな」
「未来に送るよ。ドラミちゃんやセワシ君だっけ、その子たちも2015年近辺のドラえもんの記憶を消しとくよ」
「全部、なかったことになる。子供ののび太君も、静香君もジャイアンもスネ夫君も、本流の人たちは、みんな忘れる」
「僕達は亜空間にいるから、記憶は残してても問題ない。結局は本流の中の出来事だから」
「そしてね、本流の中にいても、もし何もしないなら、ドラえもんだけは、覚えてても問題ないんだ。だから、」
「じゃあ……覚えとくよ」
「ボクは、のび太くんたちを、忘れないよ」
「……言葉が見つからない。どう謝罪すればいいのか」
「ううん、いいんだ。のび太くんを、よろしくね」
「うん。ここののび太君も、ドラえもんの思い出を忘れない。きっとのび太君は、忘れるなんて選択をしないだろうから」
ЖЖЖ
そして、ドラえもんの記憶は、みんなの中から消えた。
でも消えた時の流れは蘇り、ドラえもんは生まれてくるという希望が残った。
のび太のポケットにはたくさんの小銭が入ったままで、それは誰かの為の何かを買う為だということだけを覚えている。
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