2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/02/08(火) 22:38:50.56 ID:gAjlLna3O
「鈍感な幼馴染を持つとほんと苦労するよ」
やれやれと言わんばかりに嘆息しつつ、先程のお誘いが告白であったことを説明してくれた幼馴染はその日から、私の彼女になった。
「てっきり断られるかと思った」
そう言う割にはけろりとしているように見えるけれど、内心は平静ではなかったらしく。
「まあ、断られたら泣いただろうけど」
「だから断れなかったんだよ」
「冷たくするな。泣くぞ」
常日頃からあまり感情を表に出すタイプではない彼女は溜め込む傾向があり、許容値を越え決壊した際に宥めるのは私の役目だった。
しかしだからと言って泣かれたら困るから付き合ったというわけではなく単純に好奇心というか興味が勝った。そういう年頃なのだ。
「それで、付き合うって何をするの?」
「おうちデート」
私が訊ねると彼女はおうちデートとやらをご所望した。元々親しい関係なのだから新鮮味がないと思われるかも知れないが私は彼女の家に行ったことはなく、俄然興味深かった。
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