武内P「なぜお尻を触ったんですか?」楓「急にお尻が来たので」
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6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/02/06(日) 06:53:27.30 ID:NxZ4K3qm0
武内P(その笑い声は、私に羞恥と安堵をもたらしてくれます)

武内P(私一人だけ勘違いしていたのだという恥ずかしさと、勘違いであってくれたのだという安らぎを!)

武内P(良かった……本当に良かった。彼女がもしもその気であったのなら、どんなに私が意識を強く持とうが叶わない)

武内P(それほどまでに私は彼女に魅了されている)

武内P(勘違いであってくれて本当に良かっ――)

楓「50点」

武内P「……え?」

楓「ですから、50点です。半分しか当たっていません」

武内P「半分も……当たっているんですか?」

楓「はい。半分しか当たっていません」

武内P(ぐにゃりとした酩酊感が襲いかかります。悲しんでいるのか喜んでいるのか、自分でもわかりません)

武内P(あまりにも大きな希望と絶望は、暴力的な情報量で私を蹂躙《じゅうりん》します)

武内P「何が……違っていたのでしょうか」

武内P(合っている部分を聞くのが怖くて避けたのですが――)

楓「間違ってはいません。ただ、私の願いの半分しか言ってくれなかったので50点です」

武内P(――あっさりと回り込まれてしまいます)

楓「男女の関係――それだけだと、なんだか一時的な関係で終わってしまいそうでイヤです」

武内P(困惑する私を楽しそうに、待ちわびていたように、愛おしそうに見つめながら、高垣さんは一つ一つゆっくりと言葉を紡ぎます)

楓「プロデューサー。私はずっとずっと貴方と一緒にいたいんです。私を放さないでほしいんです」

楓「病める時も、健やかなる時も」

武内P「高垣さん……私は」

楓「私の望みは言いました。プロデューサー、今度は貴方の望みを教えてください」

武内P(その柔らかな、それでいて熱のこもった声は、私の心に吸い込まれるように響きます)

武内P(私はもう、プロデューサーだからだと何年も秘めていた想いを口に出さずにはいられなかった)

武内P「……高垣さん。私の望みを貴方と同じです。貴方と一緒にいたい」

楓「それは……病める時も、健やかなる時も?」

武内P「はい」





武内P「死がふたりを分かつまで」





〜おしまい〜


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