9:名無しNIPPER[sage saga]
2022/02/03(木) 23:48:42.79 ID:GA97p571O
後日談というか誰でも知ってる今回のオチ。
「泣かない僕は処理を放棄しているわけか」
「本当に?」
「ええ。だって現に泣いてないですし……」
「じゃあどうして股間が濡れてるんだい?」
「フハッ!」
処理しきれなかった感情が、愉悦となった。
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「元は取れたね。愉しかったよ、こよみん」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
流石は元締め。しっかり元本を回収された。
「君が飲食しないのは、トイレが近いから」
「知っていて僕を映画に誘ったんですか?」
「そうだと、君は知っていて誘いに乗った」
僕の意思で。自分からルールを破ったのだ。
「さてと。もう少し、座っていようか」
「どうしてですか?」
「君に映画の愉しみ方を教えるためさ」
そう云って僕の手を誘う。湿った太ももへ。
「フハッ!」
「やれやれ。私も実は、トイレが近いんだ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「私のいけない汁で悦ぶことも知っていた」
僕が本当に知らなかったのは映画を観ながら手を繋ぐ際に太ももに誘われる喜びで、いけない汁に悦んだわけではないとスクロールならぬスクリームしつつ一応弁明しておこう。
【汁物語】
FIN
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