長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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ちさめンデュ
◆XM0GKUROmo
[saga]
2022/02/09(水) 00:06:26.01 ID:thXl/Elz0
× ×
「こないな所で高みの見物か、姉ちゃん」
とあるビルの上、犬上小太郎は不敵に笑った。
「!?」
相手がゆっくり、悠然と振り返るのを見届けた小太郎が一踊りして、着地する。
着地した小太郎が、左腕の裂けた学ランの中をぺろりと舐める。
その小太郎が見据えた相手は、たった今、悠然と小太郎の方に向き直した美女だった。
長い黒髪を後ろで束ね、臍上をばっさりカットした白いTシャツに、
こちらこそ片脚をバッサリ切り落としたジーンズと言うラフなスタイルは、
縦には目を引く背の高さ、それでいてバンとばかりに出る所の出た
抜群のプロポーションに見事にはまってる。
そんな長身美女神裂火織が、それこそ平均男性の背丈を上回る長さの刀、儀式用の令刀を構える。
その姿は、イカレてる様だが野性味溢れるファッションも相まって実に凛々しい。
小太郎が駆け出し、令刀の鯉口が切られた。
ニッと笑った小太郎は、ダンスの様にキレた動きを見せながら神裂に向けて突き進む。
「!?」
小太郎の元いた場所から神裂までの中間点辺り、そこで小太郎が屋上の床に右手を着く。
右手を中心に床に影が広がり、二次元から三次元へと実体化を始める。
影から現れた黒狗の群れが小太郎の露払いの如く神裂に躍りかかり、
そして瞬時に弾かれる様に消滅する。
「狗神ですか」
呟きながら神裂は、タッ、と垂直ジャンプする。
その下で、体のあちこちからたらりと血の筋を溢れさせた小太郎が、
カポエラだが骨法だかを見真似に応用した超低空キックを空振りさせていた。
トン、と、神裂は屋上の縁に丸で危なげなく片足で直地した。
着地した、と、思った時には、神裂の姿は小太郎の目の前にあった。
半ばリンボーダンスをして身を交わした小太郎は、じっとり走る冷や汗をごまかす様に口笛を吹く。
その小太郎の上空を突き抜けた神裂の脚が、
小太郎に向けて突き、薙ぎを浴びせようと吸い付く様に繰り出される。
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