長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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40:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2022/01/29(土) 02:12:53.01 ID:VLY7mJ0Y0

「くっ!」

とっさに下から突風に乗ってジェーンも又飛び上がり、
その下でぐるぐるとぐろを巻いている鎖から逃れる。

「ええいっ!」

その途端、目の前ににっくき妨害者の糸の様な目が姿を現した、
かと思ったらその姿は即座に消滅する。
ハッとしたジェーンが振り返りざまに扇子をふるい、
飛来していた手裏剣を遥か彼方に吹き飛ばす。その視界の先には既に手裏剣の元の持ち主の姿は無い。

 ×     ×

何とか術を再開出来そうだ。
スペル・インターセプトの中断を確認したメアリエが池から足場の水柱を突き上げ、
再び柱の力で浮上してブチギレモードの禍々しき凶器を生成しようと力を込める。

だが、イザ放たんとしたその時、ガクンと強い衝撃がそれを阻む。
今度はスペル・インターセプトではない。もっと力ずくの妨害。
メアリエが出所に目を向ける。
そちらでは、池の畔に中学生ぐらいの少女が立ってこちらを睨んでいる。

帽子の下で三つ編みツインテールに結っているのは綺麗な黒髪で、
お似合いの眼鏡も合わせていかにも日本人の女の子。
だが、問題は、そのゴシック調の黒い装束に、
何よりもこちらに向けているステッキ、その先の大きな球体。

「大丈夫かっ!?」

鳴護アリサは、前と横から同時に同じ事を叫ばれて、取り敢えず前を見る。
つい先ほど出会ったファンの男の子、上条当麻が駆け戻って来た所だ。

何だか訳の分からない状況だが、とにかく、文字通り死ぬほど危ない状況でも
自分達のために身を挺して駆け出して、こうして戻って来てくれた。
それは十分過ぎる程に分かる。

そして、横から現れたのはちょっと年下かと言う二人の少女、
赤毛っぽい癖っ毛のショートカットの娘と眼鏡を掛けたセミロングの娘。


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