【ミリマス】周防桃子『おとぎばなしで、きっと』
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14: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2022/01/10(月) 19:32:32.56 ID:170ffVuV0

ふと桃子がお兄ちゃんの方を見ると、そこで目が合った。
お兄ちゃんは、どこか優しい表情をしていたように見えた。

「……うん。きっと、それでいいんじゃないか?」

「え……?」

「夢を見ていたい、って思うのは悪いことなんかじゃないよ」

はじめは、お兄ちゃんの言っていることが良くわからなかった。
夢を見ているだけじゃ、何も叶わない。
そんなことは、もう十分に分かっているつもりだった。
夢を見るのが悪いことだとは思わないけれど──桃子は、夢の中に居ちゃダメなんだって、そう思ってた。
でも──。



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