トレーナー「ひたいに油性ペン(極太)で“オグリ”と書かれた」
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7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/01/09(日) 06:39:46.64 ID:7TLsjr9y0
 オグリが大声をあげるのはターフを駆ける時ぐらいだ。今回も別に声が大きかったわけではない。
 しかしオグリの声は大きくなくても明瞭であり、よく通る。そして学園内で特に注目されるウマ娘の一人だ。そんな彼女が同じく注目を浴びるタマモクロスと一緒にいれば、自然と周りのウマ娘の視線を集める。

 結論! 今の問題発言は皆に聞かれてしまった!

「トレーナーは私のモノなのに……」

 驚愕! 問題発言はさらに続く!

「ね、ねえ今の聞いた!」

「うん! あの人トレーナーなのに、担当ウマ娘以外に手を出すだなんてサイテー!」

「オグリさんかわいそう……」

 不服! 問題発言が事実だとあっさりと受け入れられている! 俺は教え子と関係を持ち、あまつさえそのルームメイトにまで手を出しかねない鬼畜だと思われていた!

「ちょっ、待てや! ウチはアンタのトレーナーに手なんか出してへん! っちゅうかそこの朴念仁! 朴念仁なのにオグリに手を出したんか!?」

「だ、出してない! 出してない!」

「はぁ。またオグリがいらん勘違いを――」

「しかし、君は私のモノだって言ってくれたじゃないか」

「言っとるやん! 手ぇ出しとるやん! なんやまたバカップルが生まれたんか! そないなモン、クリークんとこだけで十分や!」

「これにはワケが――」

 荒ぶるタマモクロスに事情を説明しようにも、近くにオグリがいるためそのまま話す事はできない。
 タマモクロスの察しが良いため最後はわかってもらえたが、説明には随分と時間がかかってしまった。

 その時、ふと閃いた!
 このアイディアは、オグリキャップとのトレーニングに活かせるかもしれない!

 オグリキャップの成長につながった!


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