白鬼院凜々蝶「蜻さま……」青鬼院蜻蛉「うむ! 悦いぞー悦いぞー!!」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/07(金) 21:58:52.41 ID:DztBtIAJO
「許嫁殿よ」

低すぎず、高すぎない、青鬼院蜻蛉の美声。

「あくまでも私の意見だが……恐らくは許嫁殿のことが大切だから、手を出さないのだ」
「僕が、大切だから……?」
「ああ。とはいえ私も奴もSなので、いずれ新雪に足跡をつけたくなる欲求には抗えないだろう。だから早く双熾の元へ戻るがいい」

青鬼院蜻蛉。僕の許婿。婚約者。変態だけど、悪い奴ではない。むしろ、良い奴だ。
彼の膝は暖かくて、彼の言葉は温かい。
頭を撫でる手つきは想像以上に、優しい。

「ありがとう……蜻蛉」
「感激したのなら蜻さまと呼べ!」

彼はS。そして僕はMらしい。ならば従う。

「蜻さま……」
「うむ! 悦いぞー悦いぞー!!」

上機嫌な蜻さまに僕は本当の感謝を伝える。

「本当にありがとう、蜻さま。……僕と御狐神くんが知り合うきっかけを作ってくれて」
「ふむ。その台詞はなかなかに……ドSだな」

少しも寂しそうではなくむしろ誇らしげだ。


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