悪役令嬢「あんたはあたしみたいだね」腹黒王子「あはは。キミが僕なんだよ」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/02(日) 23:07:48.40 ID:nMXYXkpFO
「王子もどき。あたしは考えた。訊いて」
「訊こうじゃないか」

このままではいけないとは言うまい。あたしは高望みをしているのだろう。それでも手を伸ばすことに意味があると信じているから。

「……という作戦なんだけど」
「キミは本当に……いやもう何も言うまい」
「協力してくれるってこと?」
「当たり前だろ。僕は良い奴だからね」

というわけで、その日の昼休み、決行した。

「少し、席を外すわ」
「おや、うんこかい?」

席を立つあたし。予め用意してあった台詞を口にする王子。極めて自然且つ、完璧な演技で昼食に同席していた家来くんが面食らう。

「お、おい、女子にそういうことは……」

仲裁しようとする家来くんに構わず、進行。

「だとしたら何? ついてきたいの?」
「!?」
「彼女のお誘いとあらば、仕方ないね」
「!?!!」

絶句する家来。既に、賽は投げられたのだ。


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