悪役令嬢「あんたはあたしみたいだね」腹黒王子「あはは。キミが僕なんだよ」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/02(日) 22:59:51.80 ID:nMXYXkpFO
「となると、あたしはあんたを振らず、捨てられた可哀想な女になる必要があるわけか」
「その発想がもう可哀想とは程遠いけどね」

発想は自由だ。口に出さなければ問題ない。

「あんたさ、ちょっと浮気してきなさいよ」
「……ついに彼女としてあるまじき言動を」

浮気はわかりやすい原因。経験はないケド。

「まあ、僕と話したい女の子は大勢居るからね。今度昼休みにでも他の子と話してみる」
「なんだ。随分と協力的じゃないの」
「まあね。僕ってほら、良い奴だからさ」

というわけで王子が昼休みに他の女子と仲良くしているのを見かけたあたしは、キレた。

「ちょっと来い」
「あ、怒った?」

ヘラヘラする王子を睨みながら家来に問う。

「どう思う?」
「こいつが悪い」
「だよね」
「ちょっ……理不尽すぎない!?」

その日、たとえ偽物の恋人だとしても浮気は絶対に許せないということをあたしは学んだ。自己中心的で、自分本意。それが人だ。


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