2:1 ◆kgsOVVNJ6U
2022/01/02(日) 00:35:09.87 ID:pVKqUZvY0
ついたのは見渡す限り死体がある、という凄惨な丘だった。いくら見たことのある死体とはいえ、ここまでの規模には若干の吐き気もしてくる。当然、死臭も凄かったのだが・・・
マシュ「凄いですね、マーリンさんの魔術で死臭も無くなり、虫さんたちも居なくなりました!」
マーリン「私は花の魔術師だからね、こういったこともお手の物さ」
藤丸「だからって死体からフローラルな香りがしてくるのは頭バグるなあ・・・」
マーリン「花の魔術師だからね。数十日身体を洗えなかった人から爽やかなラベンダーの香りを出すことだって可能だとも」
ロマニ『うーむ、ほかのキャスターや魔術師が聞いたら頭を抱えそうな魔術だなあ』
そんな雑談をしながらも周囲を確認する。しかし、生きた魔獣たちの姿はない。
アナ「これだけの死体のせいか魔獣たちが寄ってこないのは助かりますね」
マシュ「やはり彼らにも、本能的な恐怖はあるのでしょうか」
マーリン「いや、それはない。彼らは『現人類を[ピーーー]ため』だけに創られた存在だ。おそらく無駄に数を減らすことを嫌っているのだろう」
藤丸「数が減ればそれだけ殺せない、から・・・」
マーリン「そういうこと。いやしかし凄まじい傷だなあこれ」
マーリンが足元の死体を杖で突っついた。そんな使い方していいの?
マシュ「傷は鋭利な刃物によるもの、いわゆる切創ですが・・・」
マーリン「頭部と胴体が分かれているならまだいいが、左と右の半身が分かれているものもあるとはね」
アナ「こっちはウガルの死体ですね。心臓を一突きですが」
ロマニ『ウガルって言えば、ウリディンムの上位個体、キメラすら上回る体躯の魔獣じゃないか!それが一撃で!?』
マシュ「はい、それ以外に死因になるような傷はありませんね。一体何と戦ったのでしょう・・・」
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