5: ◆kBqQfBrAQE[sage saga]
2021/12/26(日) 23:10:48.25 ID:4Xl2PJ5H0
それから彼は特別講義についての打ち合わせを早速し始めた。しばらく話し込み、おおよその段取りを決めた後、ネイチャの方を振り返って彼女のツンとした表情を見たとき、彼は翌日に何をするはずだったのか、すべてを思い出した。
彼の人柄の良さは、ネイチャ自身もよく理解している魅力ではあったが……。
「トレーナーさんの、ばか」
とネイチャは自分にだけ聞こえるよう呟いた。
俺にとってはネイチャが一番だとか、今は君の活躍が一番だとか、君が好きだからとか、思わせぶりなことばかりアタシに言うけど、そうですよねそうですよね、トレーナーさんはそんなお人でしたね知ってましたとも、とその晩夕飯を食べる間もネイチャは拗ねっぱなしで、トレーナーは頑張って宥めすかしたのであった。
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