キョン「どうやら俺は、お前のことが大好きだ」佐々木「……やれやれだね」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/26(日) 20:22:14.88 ID:Pq65kueIO
「矜持などではなく、単に僕は狭量なのさ」

くくっと、皮肉げに口の端を曲げて自嘲する佐々木の仕草に胸を締め付けられるのは俺だけの感情であると、それだけは断言できる。

「やっぱり俺は、お前のことが好きだ」
「そうかい。それはどうも。それで?」
「え?」

その先を促されて、続きをせがまれて、俺は困ってしまう。俺は佐々木に好意を伝えたことに満足していた。自己満足に浸っていた。

「キミに好意を伝えられた僕はどうすればいい? 僕もキョンのことを憎からず思っていることを伝えて両思いになるべきだろうか。それとも今まで通り、親友の関係を続けていくためにやんわりとお断りするべきだろうか。キミはそこまで考えて好意を口にしたの?」
「いや、俺は……」
「考えてないよね。キミは自分が気持ちよくなりたいから僕を利用したに過ぎない。僕が恋愛感情を快く思わないのはそうした下心を否定出来ないからさ。だから僕は自分が女であることを放棄してキミと接してきた。その努力や葛藤をキミはきちんと理解してる?」

果たして、佐々木は怒っているのだろうか。
違うと思う。なんとなく、言葉通りに受け取ってはいけないと思った。俺は親友だから。


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