【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 15巡目
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316: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/26(日) 01:33:47.67 ID:iCPdjJIE0
シュナイダー「まあしかし! セブンスアビスの一人を捕まえて処刑をしないとなると様々な問題が起こるだろう、暴動や反乱……七聖剣は犯罪者を庇うのか! と市民から怒号が飛ぶだろう! それは勿論王国の信用にも関わる!」
何せ時間が無い! 今朝いきなり確保の知らせが届き処刑の準備だ! 私たちにはどうすることも出来ん!
シュナイダーさんはいつもと変わらない様子で、はきはきと喋る。
ディーパ「うるさっ……シュナイダーはんもう少しボリュームダウン出来ないんですか? ……それで砂国行きの魔法陣の準備は出来てるんです?」
ジーク「それならもう出来てるらしいですよ! 連絡が来た瞬間に急いで準備をしたらしくてもうへとへとだと魔法陣を準備したエルフの人が――」
ディーパ「誰もそこまで聞いてないわ!? ああもうそれじゃあ行きましょ行きましょ、ワイいますっごい眠いんですよ……」
レオンハルト「あんなに眠ってるのにまだ眠いんですか……?」
ディーパ「ワイはそういう体質なんですー、20時間以上は眠らないと倒れちゃうんやー!」
シュナイダー「はっはっは! それじゃあ三人は魔法陣に向かってくれ! 私は一人で行く!」
レオンハルト「へっ? シュナイダーさん一人って……魔法陣使わないんですか?」
シュナイダー「魔法陣を使うより跳んだ方が早い! それに一足先に現地を確認しておきたいのでな! では気を付けて!」
そういうとシュナイダーさんは窓を開けると窓の縁に足を乗っけて――跳んだ。はるか遠くの砂国の方角に向かって跳躍してしまった……。
レオンハルト「――――え」
ジーク「……うっわー、間近で見るとやっぱり凄いなあれ。なんで人間なんだろ……あ、レオンハルトさんあれ見るの初めて?」
ディーパ「やっぱ人間やないんやないか? あの人……はぁ、ほらさっさといくでー。考えるだけめんどくさいわ」
ふぁああ、とあくびをしてディーパさんは会議室を出て行って魔法陣のある部屋に向かって行きました……人間離れのあの跳躍に何故かまだ心臓がバクバクしています。
ジーク「ほらレオンハルトさん一緒に行こう! 手と手を繋いで! さぁ!」
レオンハルト「えっ。いや、火傷しますよ……?」
……ジークさんから逃げるように、僕は部屋を出ていきました。
優しい人なのは分かるんですけどね……ジークさん。
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