【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 15巡目
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120: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/23(木) 23:33:40.33 ID:Ogal7nk/0
ユウナ「う、うん……その、本物かどうか分かんないけど……」
ワイズ「見せてっ!」
そう僕が叫ぶとユウナは足元に置いてあった「それ」を僕の目の前に差し出して――。
ワイズ「――――っ!」
ユウナ「うわっ!?」
――僕は思わずそれを盗むように奪い取って、それを大事に大事に抱きしめた。
太腿からつま先まで余すことなくぐるぐると包帯で巻かれた二つの女性の脚。腐敗臭なんて一切感じさせない、神聖な――神の、脚だ。
本物かどうか分からない? 本物でしかないだろう! こんな――こんなもの!
ユウナ「……わ、ワイズ?」
ワイズ「へっ? …………あっ!? ご、ごめんユウナ!? その、ちょっと、嬉しくて……」
ユウナ「そ、そう? そんなに喜んでくれるとぼくも嬉しいな」
あはは……と笑ってごまかしてくれるユウナ。心臓が少しキュっとなった。
――今の一瞬だけ、まるで自分が自分じゃないような感覚だった。いや、この感覚は初めてじゃない――そうだ、神の頭。校長室でも同じような――。
ユウナ「あ、そうだ! その、ワイズに話があるんだけど……良いかな?」
ワイズ「うん?」
――唐突だった。
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