76: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:55:31.62 ID:86/EQe0g0
帰り際、朋花が門まで見送ってくれた。
朋花はなにやら紙でくるんでそのくるんだ部分を綺麗な紐で結んだ物を取り出した。
私は朋花からその紙包みを受け取る。
そうか、これが例のお茶菓子か。
「今日は良い日になりました〜」
「写真ぐらい、いつでもつきあうよ」
朋花は曖昧な笑みを浮かべる。
「ではなくて、ですね〜」
「? なに?」
「凛さんの本心が、垣間見られましたから〜」
何のことかはわからないまま私は帰宅すると、朋花からもらった紙包みを開いてみた。
「干菓子だ。やっぱりこういうの高いのかな?」
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