29: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:18:31.99 ID:86/EQe0g0
校内で彼女、天空橋朋花を見つけるのはさほど難しいことではない。
人が集まっている場所を探し、その真ん中を見に行けばいいからだ。
たまに朋花ではない場合もあるが、それでも次の集団を探せばだいたい朋花がいる。
だが、見つけるのが容易いということと、彼女に話しかけられるかと言うことはまた別だ。
彼女はいつも子豚ちゃん達に囲まれていて、彼彼女たちを魅了しているが決してかしずかれているわけではない。純粋に好意を向けられているだけで、ちやほやされているのとは少し違う。
そして朋花の方も単に慕われているだけではなく、自分を好きでいてくれる子豚ちゃん達を大事にしている。
そういう彼女と子豚ちゃん達に割って入るのは、少し申し訳ない気がしてくる。
「凛さんも、子豚ちゃんになってくださればすべて解決しますよ〜?」
彼女の言葉は、冗談なのか本気なのか。
おそらく半々なのだろうが、私は子豚ちゃんになるつもりはない。
それがなぜだかは、なんだか自分でもよくわからないのだが、おそらく自分は朋花と同等でいたいのではないかと思う。
子豚ちゃんよりも、友達でいたい気持ちの方が強い。
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