18: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:08:04.15 ID:86/EQe0g0
「私は凛さんのことを知っていたのに、凛さんは私のことをご存じなかったのですね〜」
「あ、ほら、わ、私はA組であなたはJ組で……つまり、1番遠いクラスだから」
「J組の私はA組の凛さんのことを知っていたのに、A組の凛さんはJ組の私をご存じなかったのですね〜」
これはだめだ。
そう言えば昨日も「口げんかでは誰にも負けない自信がある」と彼女も言っていた。
どうやらそれも、あながち嘘でもなさそうだ。
「ごめん……この通り、謝るよ」
「……まあ、人と人との出会いは縁ですし、縁とは人知を超えたものですから。今日の所は許してあげましょう〜」
彼女は素直に頭を下げる私に、そう言ってくれる。
どうやらこの娘も、意地悪というわけではないみたいだ。
いやたぶん、根は優しい娘らしい。
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