17: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:07:16.58 ID:86/EQe0g0
「えっと、あの……せ、聖母さま!」
名前がわからないので仕方なくそう叫ぶと、あの娘はこちらを振り返った。
「おや〜これはこれは、A組の渋谷凛さんではありませんか〜」
「え?」
なんと、向こうは私のことを知っていたらしい。
ということは昨日も、自分の家だと知っていて店に来たのだろうか。
「子豚ちゃんたち〜ここからは彼女とちょっとしたお話がありますから、みなさんとはまた後で〜」
少しザワザワとしていた取り巻きのファン……彼女流に言うなら子豚ちゃんたちは、潮が引くようにいなくなる。
「それにしても、凛さんに聖母さまと呼んでいただけるとは、私も嬉しいですよ〜」
「あ、あのそれは……名前、知らなくて」
彼女はため息をつくと、あからさまにがっかりとした表情になる。
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