【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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388: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/02/26(土) 20:50:11.81 ID:p9rWvgZuO
※不正解、今回の○○の登場はなし

「100グラム、かなあ」

「残念、不正解だ」

「えー、確か『凪』で50グラムでしょ?その倍だからそのぐらいって思ったのに」

「まあ『凪』も濃い方だがな。ただ、ここ『中華ソバ伊吹』は別格だ。
最近量を増やして160グラムにしたらしい。スープの半分が煮干し、と聞いたらいかに狂ってるか分かるだろう?」

「……160グラム??そんなに使ったら、味も何も……」

私はニイと笑う。

「それが違う。まず、煮干しは全国から厳選された各種煮干しをブレンドして使っている。
しかも仕入れによって配合も変えてるらしいな。今日は……九十九里の背黒と長崎のアゴ煮干し、それと背黒二種とあるな」

後ろからデジタルがスマホを覗き込んできた。

「ひょえー、その日の配合をウマッターにアップしてるんですねえ……淡麗と濃厚って?」

「淡麗は水から炊いたスープ、濃厚はそこに動物系スープを合わせたものだな。まあ、どちらも超が付くほど濃いぞ……っと、食券を買わないとな」

店員の呼び出しに応じて、店内に入る。店内には全国各地の煮干しが入った段ボールがそこかしこに積まれていた。

「にょわっ!!?この濃厚な匂いっ!!まさに煮干しっ!!」

「お客さん、お静かに」

目付きの鋭い、大柄な店主がバクシンオーを睨む。その威圧感に、バクシンオーは思わずたじろいだ。

「は、はいぃ……」

再び列に戻る。

「……なるほど、女の子向けの店じゃないね、お兄ちゃん」

「まあ殺伐としてるからな。ここに女の子一人で来るのは考えにくいな。
ただ、味は本当に全国のラーメンの中でも上位ベスト10には入る。そこは保証する」

「うう、『ソダにゃん』には会えそうもないですねぇ……」

デジタルが肩を落とした。店員がもう一度私たちを呼ぶ。順番であるらしい。



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