【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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341: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/02/20(日) 19:18:30.83 ID:znS1evlKO

「せっかくだから、このまま食べますぅ……。並んだ時間がもったいないですしぃ……」

「まあ、そう言うなら仕方ないな。私たちは近くで食べているから、帰りは送っていこう」

「分かりましたぁ……」

しょんぼりと耳を垂れながらドトウが言った。大丈夫だろうか。

「トレーナーさんっ!二郎ってなんですか!?」

「二郎もラーメンの一種だが、色々特殊でな。ウマ娘にも量が多いから、ドトウが食べられるかどうか」

カレンが渋い顔をしている。

「カレンはあんま好きじゃない。カワイくないし、ウマスタ映えしないし。何よりニンニク臭くなるのがヤ」

「まあ、好き嫌いは分かれるな。ドトウは妙に頑固だから、あのまま食べることにしたんだろうが……」

「それよりお兄ちゃん、油そばのお店は?」

「それならすぐそこだ」

二郎ほどではないが、やはり長蛇の列が見えた。ここが目的地「破顔」だ。

「並んでますね……食券から先に買うのでしょうか」

「そうなってるな。店はかなり狭いから、注意してくれ」

引き戸を開けると、炭の匂いがした。私の体格だと、ギリギリ歩けるかどうかといったところか。

「『ラーメン』って軒先にあるのに、全部『汁なし』じゃないか。油そばとどう違うんだ?」

外からガラス越しにタキオンが訊く。

「基本は大して変わらない。油そばとは違ったタイプの『汁なし』を出す店もあるが、ここはほぼ油そばだな。タレがオイリーなら油そばと呼んで差し支えない。
一応醤油と塩と煮干しがあるが、私が決めていいか?」

「構わないよ」

私は塩の大盛りを5枚購入する。大盛りでも800円は、この物価高騰の折では割と安い。これも、スープに原価を必要としない油そばの強みだ。



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