【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
1- 20
203: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/01/29(土) 17:39:59.88 ID:uR4r37BxO

「24、25、26……」

上腕二頭筋を使ってダンベルを持ち上げながら、私の目はチラチラと時計に向いていた。
筋肉の動きに集中せねばならないのだが、どうにも気がそぞろだ。

「ややっ!?トレーナーさん、どうしたのですか!?」

横でレッグプレスをやっていたバクシンオーが訊いてきた。彼女から見ても分かるほどにはあからさまであったらしい。

「いや、そろそろ来てもいい頃だと思ってな」

「誰がですか?」

ぽかんとしたその様子に、私は思わず苦笑した。何回かスケジュールについては伝えていたはずだが。

「決まっているだろう、カレンだ」

「カレン……おお!そうでした!!」

バクシンオーはレッグプレスのマシーンから降り、パンと手を叩く。

「やっと香港から戻ってこられるのですね!にしても、どうしてトレセン学園に来なかったのですか?」

「このご時世だ、隔離期間を取らねばならなかったのだよ。あいつも随分退屈していた様子だったが」

「かくりきかん?」

バクシンオーの頭の上に、いつものように「?」が浮かんでいる。

「コロナの感染防止のためだよ。あいつはオミクロンの流行前に香港に出ていたからな。それもあって、手続きに時間がかかった。
それに、この前の香港スプリントは大変なことになったからな……身体の検査も念入りにやっておく必要があったわけだ」

「むう、よく分かりませんがお元気なら結構ですっ!」

うんうんとバクシンオーが頷く。


そう、私が担当しているのはバクシンオーだけではない。
トレセン学園が誇るもう一人のスプリンター……カレンチャンも私の受け持ちだ。


そして、昨年末の香港スプリントから、ようやくここに戻ってくる。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
718Res/329.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice