【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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105:名無しNIPPER[saga]
2022/01/15(土) 17:45:26.07 ID:TDjsODSLO

「君ならウマ娘の扱いは慣れたものではないのかな?」

顔を真っ赤にしてアリーム君が否定する。

「とんでもない!女の子とどう接したらいいか、よく分からないんです。
母さんや姉さんならともかく、赤の他人のウマ娘と接したのは、マックイーンが初めてで……」

「そういうことなら適任は別にいると思うが?沖野君とかに聞けば早いだろう」

「いえ、天王寺トレーナーに是非、と思いまして……天王寺トレーナー、食通なんですよね?」

思わずコーヒーを吹き出しそうになった。

「誰だね、そんなことを言っているのは?」

「ファインモーション殿下です。この前、大使館でお会いした時に天王寺トレーナーとご飯を食べたとお聞きしまして……。その知識に感服した、と」

私は苦笑した。ラーメン屋に連れていっただけなのに、どうしてそんなに尾ひれが付いているのか?

「私の知識など、たかが知れているぞ?メジロ家のご令嬢を満足させるような店なら、君の方がなんぼか詳しいだろう」

「いえいえ、まだ日本に来て日が浅いですし……何より、スイーツは専門外なんです」

「スイーツ」

アリーム君が頷いた。

「マックイーンは素直でとてもいい子なんです。優秀ですし、話も合う。
ただ、スイーツにだけは目がなくて……よくパティシエールの食べ歩きに同行させられるんですが、都内のめぼしい所は大体行き尽くしちゃいまして。
天王寺トレーナーなら、どこか彼女の知らない名店をご存じかと」

「そこまでか」

「ええ。スイーツの食べ過ぎで体重管理が大変ですよ……」

アリーム君が深い溜め息をつく。私は腕を組んで唸った。

「スイーツは、私もそこまで詳しいわけではないぞ?」

暫しトレーナー室の天井を見ながら考える。パティシエールのように若い女性が好むような店は、悲しいかなあまり知らない。
ボディービルと肉体研究にかまけて34年。恋愛経験が豊富というわけではないのだ。
かといって無下にアリーム君を追い出すわけには行かない。何か助けになってやれないものか……


グゥ


不意に腹が鳴った。そうか、食事の時間が近いのか。
よく考えれば、チートデイの日は明日だ。あの店に行くつもりだったが……


……ん?あの店の近くには……





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