【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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104:名無しNIPPER[saga]
2022/01/15(土) 17:12:34.86 ID:TDjsODSLO

トレセン学園のトレーナーには、色々な人物がいる。

トレーナー専業という者はもちろん多い。彼らの多くは、数人のチームを組んでウマ娘たちを指導する。「スピカ」や「シリウス」はその代表格と言えるだろう。
名門チームのトレーナーともなれば、一般のエリートサラリーマンが裸足で逃げ出すほどの給料が貰える。

もっとも、トレーナー職はそれだけに狭き門だ。医学的知識はもちろん、教育者としても優れていることが要求される。
数十倍とも言われるトレーナー試験の倍率は、それを物語っていると言えるだろう。
故に、先祖代々トレーナーをやっている家系というものが存在する。親から子へと受け継がれるノウハウは、試験において大きなアドバンテージとなるのだ。


そして、目の前にいる褐色の肌をした少年……いや、青年もまた、その一人だ。


「ご多忙な中すみません」

流暢な日本語で彼……アリーム・アルナシームは頭を下げた。

「いや、構わないよ。して、用件は何かな?」

私はコーヒーを口にする。アリーム君は少し恐縮した様子だ。

「えっと、その……」

「ハハ、怖がらなくていい。私は秘密主義ではない。トレーニングの方法なら、幾らでも教えよう。
私がトレーナーをやっているのは、私自らの研究も兼ねてのことだからね」

「えと、トレーニングのことじゃないんです。ボクの担当の、メジロマックイーンのことで」

「彼女か」

話には聞いている。アリーム君がUAEから赴任してきたのは1年前。最初に受け持ったのが彼女だ。
前任から引き継ぎを受けたマックイーンはたちまち結果を残し、目下菊花賞含む3連勝。春の天皇賞では早くも大本命との呼び声が高い。


そして、彼女の快進撃の背景に彼、アリーム君の存在を指摘する声は少なくない。


アリーム君はUAE王族の出身だ。身内にも大レースを勝ったウマ娘が多いと聞く。
王家であり、名門トレーナーの一族。それがUAE王族、アルナシーム家なのだ。
若干19歳で年若く見えるが、私など及びもつかぬエリート。それが彼だ。



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