式波・アスカ・ラングレー「Hallo / Wie geht's？」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:46:05.37 ID:jv3ea82OO
「式波、朝だよ」

終劇後。エヴァの存在しない現実世界。
そこは極めて普通で平凡で退屈な世界。
東の空に昇る太陽が朝の到来を告げる。

「うっさいわね……だから何よ」
「起きないと遅刻するよ？」

遅刻。遅刻ってなんだっけ。どうでもいい。

「シンジ、あんた有給まだあるでしょ？」
「え？ あるけど、それがどうかした？」
「だったら今日は休みなさいよ」
「な、何を言ってるのさ！？」

今さっき言ったことを繰り返すのは面倒だ。

「あんたバカァ？」
「馬鹿なことを言ってるのは式波だろ」
「いいから早く布団に戻りなさいよ」

ほんと、シンジには困ったものだ。どうして言葉にしないとわからないのか。エヴァの存在しない世界では当然、セカンドインパクトが起こっていなくてこの狭くて窮屈な日本には四季があり冬場はそれなりに冷えるのに。

「あんたが居ないと寝れないでしょうが」
「だから起きないとって……うわぁっ！？」
「だから起きないって言ってんでしょ！？」

有給決定。理由は朝が寒いから。文句ある？

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:48:27.35 ID:jv3ea82OO
「式波は優秀だから仕事をサボっても問題ないかもしれないけど僕はそういうわけにはいかないんだよ。そのくらいわかるでしょ？」
「その僕っての、いい加減やめたら？」
「え？ 変、かな……？」

変じゃないけどガキっぽい。まあいいけど。
以下略 AAS


3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:51:08.37 ID:jv3ea82OO
「そうだね。それは云うべきだと思うよ」
「なんでよ」

何かを手伝うのは結局自分への皺寄せを避けるためでその逆もまた然り。或いはありがとうと伝えることで自分が相手に迷惑をかけた時の為に貸しを作る意味合いもあるだろう。

以下略 AAS


4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:52:44.35 ID:jv3ea82OO
「そろそろ行かないと本当に遅刻しちゃう」
「え？ やっぱり仕事、行っちゃうの……？」

身体を起こそうとするシンジにしがみつく。
置いていかないでと。精一杯に態度を示す。
以下略 AAS


5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:54:18.95 ID:jv3ea82OO
「はあ……式波はずるいな」
「効いた？ねえ、いまの効いた？」
「もう……台無しになるから黙ってなよ」

台無しは望むところだ。美談なんて大嫌い。
以下略 AAS


6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/11(土) 22:56:30.44 ID:jv3ea82OO
「じゃあ、アスカも仕事頑張ってね」
「あっ……」

ほんとに行くんだ。なら私も支度しないと。

以下略 AAS


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