クシャナ6才「なあ、くわとろ」クロトワ「小官の名前はクワトロです」
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4:名無しNIPPER[saga sage]
2021/12/10(金) 22:37:09.71 ID:8DyIEbvfO
「うわぁー! たかいたかーい!」
「くそっ……始末書じゃすまねえだろうな」

コルベットを無断借用しておまけに皇女殿下を乗せて飛んだと知られたら除隊は免れないだろう。ぼやくクロトワをクシャナは叱る。

「くろとわー! たのちくないのかー!?」
「ただ飛んでるだけですぜ?」
「わたしとおそらでーとなんだぞー!?」

何が悲しくて6才の幼女とお空デートせんといかんのだとクロトワは呆れた。しかしデートとならば楽しませるのは男の役目である。

「殿下」
「お? なんだ、くろとわ?」
「ちょっとばかし振り回しますぜ」
「ふっ……やってみろ」

ぐるんぐるんと、まるでメーヴェかガンシップかのような挙動で重たいコルベットを振り回すクロトワ。ガツンと足でレバーを踏む。

「コルベットは客船じゃねぇんだ!」
「きゃー! すごいすごーい!!」

大喜びのクシャナ。次の瞬間、命令が飛ぶ。

「クロトワ! 前方に敵影見ゆ!」
「なにっ!?」

慌てて目を凝らすも見えない。幼女は笑い。

「くんれんだ! きあいをいれろー!!」
「たくっ……舌噛まないで下さいよっと」
「敵襲! 三番艦がやられた! 回避せよ!」
「速いな。仮想敵はペジテのガンシップか」

エンジン全開。黒煙を吐く艦の煙に紛れた。


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