クシャナ6才「なあ、くわとろ」クロトワ「小官の名前はクワトロです」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/12/10(金) 22:28:33.38 ID:8DyIEbvfO
「くろとわー! くろとわはどこだー!?」

トルメキア王国第四皇女、クシャナは6才。
今日も元気に宮殿の中を走り回って平民上がりでトルメキア軍に仕官した小賢しい男の姿を探していた。クロトワは柱の影から現れた。

「はっ。こちらに、殿下」
「あっ! きちゃまー! なぜわたしがよぶまででてこないんだ!?」

クシャナは遅参したへっぽこ兵士を叱りつけた。皇女であるクシャナは偉いのだ。それでもクロトワはしれっとした顔で言い返す。

「小官はまだ下士官に過ぎませんので」
「だったらはやくちゅっちぇしろー!」

はて、ちゅっちぇとはなんだろう。まさか髭面のクロトワとちゅっちゅっしたいわけではあるまい。クロトワは現実主義者なので、ちゅっちぇを脳内で出世に変換して返答した。

「殿下が出世させてくれたら楽なんですが」
「らくすりゅな! はたらけー!!」
「へいへい」

クシャナは6才なのにしっかりものだった。
働かざる者食わす価値無しだと思っている。
クロトワは仕方なく、殿下のお守りをする。

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