27:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:42:06.09 ID:u50g9+A20
「ほらほら、ユッキー……じゃなくてニナちゃん。そろそろレッスンだよー」
「もーそんな時間でやがるんですか?」
「そだよー。ほら、フミカちゃんからお離れになりなー。いつまでもニナちゃんが猫してると、フミカちゃんも猫になっちゃうよー」
なんでそうなるの? 突飛なことを言われて、文香も目を丸くしていた。
「ね、猫に……??」
「なりやがるんですか、猫に?」
「……にゃー」
手で耳を作るわけでもなく、文香はその場で小さく鳴いた。やってから、恥ずかしくなったらしい、だんだんと頬が赤くなっていった。
「猫おねーさんです!」
「忘れてください……今のは」
本でブロックしながら顔をうつむけている。そんなに恥ずかしいならならなきゃいいのに。いや、まあやってくれてよかったけど。
「忘れないよねー、可愛かったもん、ねっ、奏ちゃん」
「ええそうね。とってもかわいかった」
「うぅ……」
私たちがうなずきあうと、文香はますます顔を隠していった。
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