【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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73: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/11/27(土) 22:31:35.00 ID:WIA32eqF0
それじゃあやっていきまーす。因みに道中好きにやってます。こうなっちゃった。



ユウナ「……っ!」

――煙が辺りに立ちこめる。崩壊した民家、炎上した民家、泣く人々――何があった、その時ぼくは――何をしていた?

その場からはかなり離れた場所にいても分かるくらいに巨大な龍がいきなり出現して、暴れて空を飛んで、雷が降り注いで――見たことのある、光が空を覆い尽くした。

ユウナ「はぁ、はぁ、はぁ……っ!」

騒ぎの中心となるその場に向かって走る、自分の脚の遅さに苛立ちを覚える。くそっ、もっともっと速く速く――!

人を避けて騒ぎに耳を塞いで辿り着いたその場所はあの崩れた遺跡を彷彿させた。そして、その瓦礫だらけの場所の中心に――。

ユウナ「…………ドロシー?」

ドロシー「あっ…………」

顔をぐちゃぐちゃにしてへたり込んでいるドロシーが居た。ひっぐ、ぐす。と泣く声と鼻をすする音が聞こえてくる。

……そのドロシーさんの前に、見たことのあるものがかき集められていた。

ドロシー「ゆ、ゆうなぁ……! ひぐっ……うぁああああああ…………!」

わ、わいずさんがぁ……! わいずさんがぁ…………っ!

ユウナ「っ」

涙がわんわんと溢れるドロシーと、ワイズの欠片に――僕は顔を歪ませることしか出来なかった。

……何もできなかった……。


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