【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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548: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/04(土) 23:16:45.03 ID:A655M54w0
ドロシー「あっ……! だ、だからそういうつもりじゃなくて……! で、でも貴方は言ってくれたじゃないですか! 全て丸く収めるって! わたくしはそれを……信じてますから」

だから謝らないでください、わたくしの前で悲しい顔をしないでください……そんな泣きそうな顔をしないでください。

……泣くのはわたくし一人で十分ですから。

ワイズ「……ドロシーさん」

ドロシー「――――ワイズさん、貴方はとても……とても優しい人です」

優しさで自分の身を犠牲にしちゃうような……馬鹿みたいに不器用で、素直な人です。

ドロシー「龍に殺されかけたわたくしを命を懸けて助けてくれたのはワイズさんです……あんな巨大な龍相手に動けなかったわたくしの前に躍り出て庇ってくれたのはワイズさんです……!」

――でも、ワイズさん分かってますか?

…………そんなことされたら、意識するようになっちゃうんですよ。女の子は。

ワイズ「えっ……?」

ドロシー「失敗続きで泣いてしまったわたくしを慰めてくれたのはワイズさんです。運を分けてあげるって言って自分の羽のお守りをプレゼントしてくれて……わたくしは自信が付きました」

心臓が、どくん、どくん……と。大きくなる。顔が熱い、身体が熱い。そして……次にいう言葉を意識して、もっと熱くなっていく。

ドロシー「…………助けてもらって、優しくされて、意識しちゃって、あんなプレゼントも貰っちゃって……ユウナに、言われました」

――――ワイズのことが、好きなんじゃないかって。

ワイズ「ど、ドロシーさん…………?」

ドロシー「それで自分の気持ちを自覚しました。顔が熱くなって、心臓が高鳴って。でも一歩踏み出せないのを……ユウナに後押しして貰いました……! だから、その、もしワイズさんが宜しければ――――!」

目の前にいる彼の手を握ります――そして、口を開きます。



ドロシー「……………………自分も、恋人にしてくれませんか?」



ああ――――言っちゃった。


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