勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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963:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 19:38:18.81 ID:KpvTj3yS0
『旧市街地』
ヒュゥゥゥ… シーン
情報屋「もう誰も地上で生活して居ないのね…」
女海賊「向こう側はまだ明かりが付いてんじゃん」ユビサシ
情報屋「この感じ…100日の闇を思い出す」
女海賊「そういやあん時も誰も居なかったね…死体が積み上げられてたっけ…」
情報屋「まだ若くて何も知らなかった…今世界の事が色々分かってやっと公爵の行いがどんな物なのか理解出来る」
女海賊「あん時に公爵は今の私達と同じ感じだった?」
情報屋「そうよ…私達のずっと先を行ってたの…公爵もまた英雄の一人だと思うわ」
女海賊「英雄ねぇ…なんか違う気がするけどな」
情報屋「手段はどうあれ世界を導いてる…私達も別の手段で人を導いてる…残念だけど噛み合わなかった」
女海賊「ねぇ…予言の話なんだけどさ…地軸の移動の後に人類が滅ぶって奴…それ未来が回避したんじゃ無かった?」
情報屋「放射能という毒で子供が生まれなくなるのは回避した様ね…でも本当はそれだけじゃ無いの」
女海賊「本当の事って何さ?」
情報屋「良く見て?私は年老いる…あなたは?」
女海賊「え?あぁゴメン若いのを見せびらかすつもりは無いんだ…」
情報屋「人間の純血は遺伝的に終末を迎えてしまうのよ…あなた達との混血しか残されていない」
女海賊「それってホムちゃんが言ってた事?」
情報屋「そう…それを人間が拒否し続けた結果悪い方に事が転んだ」
女海賊「戦争…」
情報屋「精霊はエルフやドワーフ…ノームもオークとも混血させて人間を保存する事を画策したの」
女海賊「ホムちゃんが言ったまんまだね」
情報屋「そうしないと生き永らえない…でも人間はそれらを魔物と定義して嫌がった」
女海賊「私は自分を人間だと思ってるんだけどね」
情報屋「ニュータイプと言えば良いのかな?純血のオールドタイプはそれを嫌がる…それが混沌を生んだ歴史」
女海賊「オールドタイプが滅ぶっていう事か…」
情報屋「もしかするとすべて精霊の計画通りなのかも知れないわ…」
女海賊「ちょいピーンと来た事あんだけど…」
情報屋「何?」
女海賊「光る隕石落としたのホムちゃんって言う可能性は?」
情報屋「フフ…それは商人がずっと前から疑ってる…でも確証が無い」
女海賊「あぁぁぁなんか色々分かって来た…」
情報屋「公爵が純血を保とうとする信条をあなたは理解できる?」
女海賊「失いたくない心?歴史?愛?…人が持って居る何か…」
情報屋「それを誰に折る事が?」
女海賊「私知ってる…人の心も歴史も愛も何もかも残せる物がある…」
情報屋「え?」
女海賊「歌だよ…」
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