勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
↓ 1- 覧 板 20
936:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 19:20:15.80 ID:KpvTj3yS0
隊長「…話を盗み聞きした様で悪いが…もしやあなたはシン・リーンの姫君では?」
魔女「じゃとしたらどうなのじゃ?」ジロ
隊長「この刻印に覚えは?」グイ
アサシン「!!?貴様!黒の同胞!!」スラーン チャキ
魔女「主は何者じゃ?」
隊長「父上に仕えた者だと言えば話が通るか…」
魔女「待ていアサシン…父上を知って居るとな?」
隊長「やはりそうか…俺はあなたの父上を守る騎士だった…フフこうして白狼の一党を目の前にして感慨深い…」
魔女「主を信用して良いかわからんのぅ…」スッ
隊長「幻惑の杖…そう…公爵もそうやって人を意のままに操った…俺も…あなたの父上も…」
魔女「何が言いたいのじゃ?」
隊長「勘違いしないで欲しい…人類滅亡を阻止する為に戦って来たのは黒の同胞も…恐らく白狼の一党も同じ」
魔女「…」
隊長「ただ手段が違って互いに噛み合わなかったが不幸だったのは理解している」
隊長「そして黒の同胞達が求めた理想郷も存在しない事が分かって…俺達の歩んだ道も間違って居た事を知った」
アサシン「何?」
隊長「最終的に公爵は俺達を捨てて裏切ったのだ…在りもしない理想郷を残して」
魔女「何の話か分からんのぅ?」
隊長「キ・カイで起きたクーデターの首謀者が分からないと言ったのは嘘だ…首謀者は政務官…全身を機械化したバケモノ」
魔女「理想郷とは何の事じゃ?アダムは破壊された筈じゃ」
隊長「エド・モント砦の最下層にアダムとほぼ同規模の機械が有る…それが政務官…キ・カイの司令塔だ」
アサシン「読めたぞ?機械の政務官は人間を保護するのでは無く敵として認識するようになったな?」
隊長「滑稽か?我々の末路がコレだ…理想郷なぞ始めから無かった」
魔女「わらわの父上は理想郷なぞに行こうとはして居らなんだ」
隊長「俺も行く気なんか無い…人類を救いたかった…その為に人類を管理する者が必要だと信じていたんだ」
魔女「その管理者が人類を選ばなかった訳じゃな…」
隊長「…あなたの父上に謝罪したい…志を引き継げなかった事を…」
魔女「アサシン…こ奴どうする?」
アサシン「忠臣は嫌いでは無い…我々とは行く道が違っただけの同志でもある」
魔女「これ隊長や…主は何故人類が滅亡する前提なのじゃ?予言か?」
隊長「そうだ…オークに伝わる予言に人類を滅ぼす計画が記されている」
アサシン「クックック…どこかで聞いた話だな?」
魔女「いやまて…情報屋はそこまで解明して居らん筈じゃ…予言には続きが有るのやも知れんな…」
--------------
991Res/1502.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20