勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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868:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 18:08:44.72 ID:KpvTj3yS0
『焚火』


メラメラ パチ


魔女「…ふむ…母上はそれでそなたを遣わしたのか…」

吟遊詩人「左様に御座います」

魔女「しかし抜かったのう…母上にはわらわが公爵から命を狙われている事を伝えて居らなんだ」

吟遊詩人「塔の魔女に懸賞金が掛けられて以来薄々感じては居たようですが…」

女戦士「今の話からすればハテノ村に刺客が来る可能性が無い訳では無いな」

魔女「そうじゃのぅ…」

女海賊「ちょい待って…塔の魔女の姿ってさぁ…私って事になってんじゃなかったっけ?」

女戦士「なに!?」

女海賊「私だけ魔女の塔で修行してたらいつの間にかそういう事になってんのさ」

盗賊「まぁ来るかもしれんという程度なんだろ?そんなん気にしてもしゃー無ぇと思うんだがよ」

女海賊「私は何処行ってもお尋ね者だからあんま気にして無いけどね」

盗賊「ヌハハ実は俺もだ」

女戦士「言われてみれば私もだなフフ」

魔女「して吟遊詩人…主はわらわの従士を任じられた訳じゃが…わらわを守れるのかえ?」

吟遊詩人「はっきり申し上げますと…僕は守ってもらわなければいけない」

魔女「それでは只の足手まといなのじゃが…」

女海賊「ちっと待って…こいつの演奏で妖精が出てくんのさ」

魔女「ほう?これ如何に…」

女海賊「演奏させときゃ何となく幸運になるっぽい…これ案外バカにできないんだ」

魔女「主は妖精を使役出来るのか?」

吟遊詩人「いえ…僕は妖精を見る事も話す事も出来ない…ただ演奏で妖精を鼓舞出来るらしいです」

魔女「なるほどそれで母上に見染められたか…」

女海賊「演奏させときゃ良いんじゃね?」

魔女「帰れと言う訳にもイカンしな…承知した故に従士としてわらわの傍に居るが良い」

女海賊「ほんじゃ景気付けてなんか歌って!!」


ドゥルルン〜♪

運命の糸が絡まり合って人々を引き裂く時でも♪

響け 世界中の闇の中で僕らがはぐれないように♪



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