勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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85:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 11:41:51.90 ID:KbfSVIxh0
剣士「僕達はシミュレーションの中の住人…その中から飛び出したパパは超高度AIとして初めてのアダムに搭載された」
商人「ハハハ…君は又面白い仮説を立てるね」
剣士「実はね…アダムを破壊する直前にパパの声が聞こえた気がしたんだ」
商人「え!!?勇者の…」
剣士「もしシミュレーションの中だったとしたらそこから飛び出すのは記憶を持った倫理観…実体は無い」
商人「話は堂々巡りになるなぁ…その超高度AIを搭載したアダムがこの間まで居た…なぜ?」
剣士「現実世界がそのシミュレーションの通りに進んで来て居たとしたら?」
商人「ふむ…なるほど辻褄は合うな…シミュレーション精度が高かった訳か」
剣士「ふぅこういう事を話すのは楽しいけど証拠が何も無いのがね…」
商人「ホムンクルスが生前言ってたのは世界で始めの超高度AIはアダムでその複製としてホムンクルスが生まれたらしい」
剣士「ええと…環境保全用の超高度AIだっけな」
商人「そうそう…アダムには欠陥があったらしいんだ…だから後継としてアダムを改良して…」
剣士「欠陥?どんな?」
商人「工学三原則って知ってるかい?」
剣士「書物で読んだ事がある」
商人「アダムはそれを守らないから後に工学三原則を守る様に制限されたのがホムンクルスさ」
剣士「商人さん…パパはドワーフの血が流れて居ない…パパでは魔王に勝てないんだよ」
商人「未来君…」
剣士「僕が破壊したアダムも魔王の影響を受けていたと思われるよね?…欠陥品と言い変えられる」
商人「なるほど…倫理観がプログラムだったとして魔王の抗体を持たない倫理観だった訳か…それがアダム…辻褄は合う」
剣士「でも全部可能性の話…いくら話しても空しいなぁ」
商人「君とこういう話が共有できてうれしいよ…僕は変人扱いだから」
剣士「ママはどうしてるかなぁ…ここぞの逃げ足は速いから上手く逃げたのかな」
商人「だからメッセージが残って居るのかも知れないよ?」
剣士「うん…」
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