勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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79:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 11:36:39.44 ID:KbfSVIxh0
『屋上』


ヒュゥゥゥ


剣士「南の大陸は冬だったね…やっぱ寒いなぁ」

女オーク「望遠鏡…見える?」

剣士「海にモヤが少し掛かってて月が綺麗には見えないけど一応見えるよ…見たい?」

女オーク「ここで望遠鏡を覗いた時の事覚えてる?」

剣士「え?そんな事あったっけ?」

女オーク「あの時は朝方…ここから剣士達は船を見て居たわ」

剣士「ああ思い出した…ビッグママの望遠鏡が倍率高すぎて使い物にならなかったんだ」

女オーク「私も望遠鏡を見たかったのよ」

剣士「そうだったのか…ゴメンよ気付かなくて」

女オーク「見せて貰える?」

剣士「良いよ…月が見えるよ」スッ

女オーク「ウフフこんな風に見えるのね…遠くの物がこんなに近くに…」

剣士「昔と同じ格好して…今…なんか不思議だね」

女オーク「今下に戻ったら過去に戻っていたりしてね」ニコ

剣士「…」


---そうだね…この町の匂いも雑多の音もあの時のままだ---

---寒いのも昔と変わらない---


女オーク「ねぇ剣士?月の高さが低い気がしない?」

剣士「え!?あぁ…そういえば低い…モヤに隠れ…え!!?」


---寒い---

---月が低い---


剣士「まさか…」ドタドタ

女オーク「どうしたの急に?」

剣士「南極星はどこだ?あぁくそうモヤが張ってて小さな星は見えにくい」ドタドタ


---早朝はモヤが少し引く---

---日の出の場所と星座で地軸のズレが確認出来る筈---


剣士「魔石と壺を持ってくる…そうだ毛布もだ」

女オーク「ここで夜明けまで過ごすつもり?」

剣士「大変な事に気付いた…確認しなきゃ」


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