勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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67:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 11:24:22.88 ID:KbfSVIxh0
商人「エリクサーの買取は次の商船が入って来るまで待ちだよ…もう2〜3日かな」
剣士「うん…しばらくゆっくりしておくよ」
ローグ「商人さんあっしからもちっと話があるんすが?」
商人「何かな?」
ローグ「北の大陸からの魔石が流通していやすよね?レートが一気に変わるっす」
商人「へぇ?それは困るね…でも何で急に?」
ローグ「セントラルの貴族の中で公爵っていう奴を知りやせんか?」
商人「あぁ知って居るさ…古代遺跡発掘の出資元だね…彼が何か企んでいる?」
ローグ「多分キ・カイの利権を丸ごと狙ってるっすよ…何か凄い物を発掘していやせんかね?」
商人「詳しくは知らないんだ…まぁでも魔石流通が止まるとキラーマシンも動かない…機械の軍艦もだ」
ローグ「そういう事っス…丸裸なんすよ」
商人「利権の独り占めは豪族も黙って居ないんじゃないかな?豪族が魔石の流通に動くと思うけどなぁ」
ローグ「だからこうやって話をしてるんす…豪族をコントロールしているのはあっしとアサシンさんでやんす」
商人「アレ?もしかして豪族の頭取ってローグだったのかい?」
ローグ「言い忘れていやしたね…あっしは裏で豪族を操っていたっす」
商人「なんだそうだったのか…なかなか足が掴めなくて困って居たんだよ…そっちから来たんだね」
盗賊「おいおいおい…どういうこった!」
商人「そうだよローグ!困るんだよ豪族があちこちで勝手に動かれちゃ…武器の密輸しかり相場の介入しかり…」
ローグ「正確にはあっしだけじゃ無いんす…さっき言った公爵も上手く豪族を誘導してるんす」
商人「つまりこうだね?公爵が力を付けて来てローグの手に負えなくなってきている…」
ローグ「まぁそんな所でやんす…海賊王の娘に懸賞金を賭けて豪族を纏まらせないので精一杯なんでやんす」
商人「まぁ一つ分かったのは豪族はその頭取以下の一枚岩では無いという事だね」
ローグ「ハッキリ言ってバラバラっすね」
商人「公爵が利権を餌に纏め始めたという所か…」
盗賊「しかしローグ!豪族のせいでどんだけの村が焼かれたか分かってんのか!?」
ローグ「それにも訳があるんすが…」
商人「うーむ…これは話が長くなりそうだ…盗賊!影武者が単独で取引先に行くんだけど一緒に付いて行ってもらえないかな?」
盗賊「んぁ?俺は人相が悪いからダメだと本人に言われてんだが…」
剣士「僕が言って来ようか?ボディーガードだよね?」
商人「剣士なら安心だ…お願いできるかい?」
剣士「女オークはここで待って居た方が良さそうか…」
女オーク「私は水浴びしてゆっくりしておくわ」
剣士「うん…じゃぁ影武者さんの所に行って来る」
商人「助かる…それでローグ?話の続きなんだけど…」
ローグ「へい…あっしが豪族を動かしてやっていた事はですね…地軸の移動に備えて人の誘導が狙いだったんす…」
カクカク シカジカ
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