勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
↓ 1- 覧 板 20
248:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 15:37:15.41 ID:KbfSVIxh0
『夜中』
ガチャリ バタン
剣士「戻ったよ…ふぅ」
盗賊「えらく遅かったじゃ無ぇか…何してたんだよ」
剣士「線虫を使って来たんだ…みんな流行り病に侵されてるみたいだから」
盗賊「なんだそういう事か…心配して損したぜ」
剣士「盗賊さんは体に異常ない?」
盗賊「無ぇな…ヌハハ年取ったせいかアザが中々治らん位だ」
剣士「…そっか」
盗賊「浮か無ぇ顔してるな?」
剣士「はっきり言うよ…盗賊さんも流行り病に侵されてるよ」
盗賊「俺ぁもうどうでも良い…十分生きたしな?」
剣士「そう言うと思った…でもね?一応線虫しておく…線虫!」ニョロリ
盗賊「効果あるんか?」
剣士「どのくらい寿命が延びるかは知らないよ…アザの治りが早くなればそれで良いさ」
盗賊「なんで治り難いんだ?」
剣士「血が固まり難いんだと思うよ…それから新陳代謝の低下かな?」
盗賊「昔みたいには体も動かんし…まぁ無理はし無ぇから」
剣士「出血は避けた方が良いかもね」
盗賊「ところで…公爵の屋敷に行って来たんだが明日の夜に行動する事にした」
剣士「その地図は?」
盗賊「これは下水のおおまかな地図だ…どうやら公爵の屋敷は下水に繋がっててな」
剣士「じゃぁ目標は下水にあるんだ」
盗賊「俺の勘だと間違いない…多分この区画の何処かにある…お前鼻が利くよな?」
剣士「まぁね」
盗賊「最終的にはお前の鼻に頼るかも知れん…しっかり鼻洗っとけ」
剣士「実は女オークも鼻が利くんだよ?」
盗賊「おぉ!そうだったのか…頼りになるなそれは」
剣士「そうそう…レストランで妙な噂を聞いたよ」
盗賊「何だ?」
剣士「殿下が帰って来たって…誰の事か分かる?」
盗賊「殿下…王族の誰かなんだろうがそれだけじゃ分からん」
剣士「その噂で持ちきりなんだ…貴族院の招集がどうのこうのってさ…ローグさんも呼ばれるかもね」
ローグ「あっしは貴族じゃ無ぇす…豪族なんで関係無いすね」
盗賊「今貴族で力持ってる奴なんか居ないんだろ?」
ローグ「あっしの知る限り公爵ぐらいのもんす」
盗賊「まぁ貴族院がゴタつくって事は王族のそれなりの地位の奴が戻って来た…ぐらいしか思い浮かばんな」
ローグ「あんまり気にする事も無いんじゃ無いすかね?」
剣士「そっか…その程度なんだ」
991Res/1502.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20