勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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21:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 09:58:30.40 ID:KbfSVIxh0
『帰路』


ヨッコラ ヨッコラ


剣士「エリクサー満タンの樽2個背負うのはさすがに重いね」ヨイショ ヨイショ

女オーク「私の勝ちね?」ドスドス

剣士「体力はいつも君の勝ちさ」

女オーク「ところで…私はエルフの使う言葉が理解出来なくて話の全容が分からないのだけれど…」

剣士「話が長くなっちゃうんだけどさ…」


何処から話そうかな…

10年前にシャ・バクダの遺跡で冒険の書っていう書物を読んだんだ

そこに描かれて居たのは未来の予言…

僕はそれを変える為にエルフの森に行ったんだよ

そこで出会ったのがさっき居たエルフの戦士

まぁ色々あって僕は記憶を無くしたみたいでさ

今まで何かおかしいなぁって思いながら過ごして来たんだ

でも今日ここに来てエルフの戦士に再会したら色々思い出した

未来の予言を変えるのは多分まだ間に合う

何故なら変えるための仕掛けを10年前に終わらせてたからさ

そしてさっき精霊樹からいのりの指輪を授かった

この指輪はね…量子転移っていう魔法が封じられてるんだ

普通はその魔法を使ってこの世の理を超えた事をすると次元の狭間っていう所に迷ってしまう

でもこの指輪を使って同じ事をすると身代わりに砕け散ってくれる

つまり持って居る人を守るんだよ


剣士「理解できる?」

女オーク「…なんとなく」

剣士「簡単に言うと未来を無理やり変えると僕は次元の狭間に迷う…でもこの指輪が身代わりになって僕を守ってくれる」

女オーク「変えたい未来が何なのか分からないから…」

剣士「そうだろうね…僕も記憶が少し曖昧になってる…一つ言えるのは僕がこの世の理を破っても無事で居られるという事」

女オーク「そう…それなら安心した」

剣士「本当はね…勇者の青い瞳を持って居れば良かったんだ…でもそれはママが持って行っちゃった」


---だから指輪を残してくれたのかな---


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