4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/18(木) 23:29:08.89 ID:gFdjDzhvO
「それにしても電話とは便利じゃの」
「そうか?」
「ああ。会って話すよりも素直になれる」
たしかにそうした良い一面もあるかも知れないが、僕はやはり、直接会って話したい。
「会わないと話にならない、か」
「物語にならないとも言ってたな」
「じゃがこうして物語は成立しとる」
もしも面と向かって神原と忍があの日のことを話したならば本当に口論になっていたかも知れないと思うと、たしかに電話越しのほうが物語には適している側面もあるのだろう。
「しかし、お前様よ。一度物語が始まったのならば、終わらなければなるまい」
「だから終わっただろ? 通話が切れて、めでたしめでたしって言ってたじゃないか」
「それで終わりなど些か淋しいじゃろうて」
通話切れは淋しい。だから忍は僕に囁いた。
「あの猿娘、実は漏らしていたらしいぞ」
「フハッ!」
今明かされたあの伝説の名シーンの裏話に僕の声は裏返り反転して、愉悦が響き渡った。
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