キョン「お前はかわいい」佐々木「そ、そうかな……?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/14(日) 21:25:53.42 ID:28MELoQeO
「キョン。キミは自分という存在を客観視した際に嫌悪感を抱いたことはあるかい?」

なんの脈略もなく訊ねられた俺が視線を向けると、中学の冬服に身を包んだ佐々木は窓の外に目を向けており、何か珍しいものでも見えるのかと思って目を凝らすも、寒々しい晩秋の曇り空くらいしか特筆すべきものは見当たらなかった。

「自分のことを好きになるにはどうしたら良いのだろうね。皆目見当もつかないよ」

自分のことを好きな人間なんざロクな奴じゃないだろう。すると佐々木はくつくつ笑い。

「ロクでなしか。それは魅力的な在り方だが、失うものがあまりにも大きすぎる」
「たとえば?」
「大切な友達、かな」

そんな歯の浮くような台詞に限って目を見て話していると本当に友達が居なくなるぞ。

「もしも僕の日常にキミが居なくなったらどうなるのか、それは実に興味深いね」

別にどうにもなるまい。地球は回り続ける。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/14(日) 21:29:40.14 ID:28MELoQeO
「それにしても意外だね」
「何がだ?」
「キミが人目を気にしていることがだよ」

失礼な。俺だって少しは人目を気にするさ。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/14(日) 21:31:46.60 ID:28MELoQeO
「いくら議論を重ねても結局行き着く先は極論だ。ならば最初から極論が最も省エネさ」
「折衷案や妥協案だってあるだろうが」

反論すると佐々木は皮肉げに嘲笑しながら。

以下略 AAS



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