11: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:05:53.77 ID:q57G2KSm0
かのん「要するに、すきって言われるのに慣れてないんじゃない?」
恋「そ、そう……なんでしょうか」
かのん「きっとそうだよー。慣れれば落ち着けるんじゃないかな」
恋「慣れる……ですか」
かのん「そ。と、いうわけで……頑張ろっか?」
12: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:07:36.42 ID:q57G2KSm0
恋「な、何するんです……か……っ!?」
かのん「やっとこっち向いてくれたね?」
恋「向いたというか、押し倒されて……っ」
かのん「だって……こうでもしないと、恋ちゃんがそっぽ向いたままだったんだもん」
恋「だからって、これでは……」
13: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:09:31.56 ID:q57G2KSm0
かのん「ね、ね」
恋「今度はなんですか……」
かのん「……恋ちゃん、だぁいすきっ?」
恋「ひゃぅっ!?」
かのん「わ、すごい反応?」
14: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:13:41.04 ID:q57G2KSm0
かのん「あ、またむくれちゃった」
恋「誰のせいだと思ってるんですか」
かのん「私だったらいいなぁ」
恋「全然よくありませんっ」
かのん「でも、こんなにかわいい恋ちゃんが他の人に見られる方がイヤだよ」
15: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:14:24.73 ID:q57G2KSm0
かのん「恋ちゃーん、こっち向いてー」
恋「ふんっ」
かのん「こっち見てくれないと寂しいよー」
恋「イヤですっ」
かのん「えぇー……なら、えいっ」
16: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:15:23.83 ID:q57G2KSm0
恋「ど、どうしてそうなるのですか!?」
かのん「え?だって目合わせてくれないし、恋ちゃんに伝わるようにするにはそれしかないし」
恋「し、しかし……行動で伝える、とは……」
かのん「そんなの決まってるじゃん。こうやって……」
恋「ーー!?」
17: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:15:57.60 ID:q57G2KSm0
かのん「……あれ、力抜けちゃった?」
恋「はぁ、はぁ……っ」
かのん「いっつもキスしたらすぐこうなっちゃうね。息もすごく荒いし……」
かのん「はぁ、かわいいなぁ……恋ちゃんだいすきっ」
恋「んっ……」
18: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:16:47.76 ID:q57G2KSm0
かのん「どう?きもちいい?」
恋「よく、分からないです」
かのん「……今は、どんな感じ?」
恋「……鼓動が、すごく早くて……さっきから、どくんどくんと聴こえてきて。とても落ち着いてはいられないのですが」
恋「でも……なんだかあたたかくて、不思議と心地良さを感じます」
19: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:17:33.05 ID:q57G2KSm0
かのん「……ね、恋ちゃん」
恋「は、はい」
かのん「今、どう思ってた?」
恋「……えっと、それは」
かのん「……大丈夫。言ってみて?」
20: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:18:11.67 ID:q57G2KSm0
かのん「恋ちゃんは、私にどうして欲しいのかな」
恋「……恐らくですが、分かってて言ってますよね?」
かのん「どうかなー。恋ちゃんの口から聞きたいなー?」
恋「ぅー……」
かのん「恋ちゃんのお願いなら、なんでも聞いてあげちゃうんだけどなぁ」
21: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/11/12(金) 18:18:36.83 ID:q57G2KSm0
恋「かのんさんの手で……頭を、撫でて欲しいです。さっきのように、優しく……」
恋「……手が離れたとき、きっと私は寂しいと感じてしまったんです。今だってその瞬間のことを思い返すと、胸がキュッと締め付けられるようで……こんなにも、痛い」
恋「痛いのも、寂しいのもイヤです。……だから、お願い……っ」
45Res/27.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20