カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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29:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2021/11/14(日) 02:06:28.35 ID:5h8GnX5I0

「おっし、落ち着け、大丈夫だ」

「呼吸を整えて、張り付いてるなら無理に動かさないでいいから、
動くならゆっくり手を動かして」

少女に駆け寄り、汚れていない二の腕や鎖骨を取りながら
声を掛けたのは小五郎と真純だった。

「これ、誰かにやられたのか?」

「分から、ない」

少女の手がゆっくり顔を離れ、小五郎の問いに少女は震える声で返す。

「おい、救急車と警察だ、刃物で顔を切られてる」

小五郎の声に、蘭と園子が震え上がり路留が息を飲む。

「ちょっとだけ待って。
目に傷があるのか無いのか、それだけでも押さえて」

努めて抑えた口調で尋ねたのは哀だった。

「これ、動いたら頷いてね。うん。目に傷は見えない。
両方の頬骨周辺に横向きの切り傷、まず刃物だね。
気休めかも知れないけど、傷は軽いとは言えないけど
深さや大きさはそれほどでもなさそうで傷口は綺麗だ。
どちらにしても、通報は急いだ方がいい」

指を振った真純が言い、小五郎の首の動きを見て職員が壁の内線電話を取る。

「救急箱、綺麗なハンカチやタオルをあるだけ、
それから水、出来れば封切り前のミネラルウォーターを用意して」

「それから手袋、ゴムかビニールの使い捨て、
無ければビニール袋をまとまった量で」

真純と哀が口々に告げる中で職員が電話のボタンを押す。


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